僕が購入した86には、ブリッツのZZ-Rという車高調が入っていました。
ZZ-Rは以前乗っていたR33GT-Rに取り付けたことがあったので、使い心地は大体分かっているつもりでした。
ところがいざ乗ってみると、どうにもリアの動きがおかしい、、、。
そして高速道路を走っていたら、ギャップで思い切り底づきしてしまいました。
ガンっという大きな音と衝撃があり、これは何とかせねばと思った訳です。
調べていくと、リアのバネレートが低いことが原因だと分かりました。
この記事では、86のブリッツのZZ-R車高調のプリロード調整について解説します。
この数値が絶対ではないですが、かなり改善されたので参考程度にご覧ください。
86のブリッツのZZ-R車高調のプリロード調整

ブリッツのZZ-R車高調の86用のバネレートは、フロントが6kgf/mmでリアが4kgf/mmです。
このリアの4kgf/mmが今回の問題点です。
バネレートとは、スプリングを1mm縮ませるのに必要な力のこと。
例)4kgf/mmだと1mm縮ませるのに4kgの力が必要
バネレートが高いとピッチング(前後の揺れ)や車体のロールを抑えることが出来る反面、乗り心地は固くなります。
逆に低いと乗り心地は良くなりますが、ピッチングやロールが多くなります。
ですので、前後のバネレートのバランスが非常に大切になってきます。
86のブリッツZZ-R車高調の問題点と改善案
86の場合フロントは丁度良いのですが、リアのバネレートが4kgf/mmと低すぎるので、大きめの段差があると底づきしてしまうんです。
底づきしてしまう原因は、縮み側のストローク量不足。
縮み側のストロークが40mmしかなく、バンプラバーが37mmもあります。
つまりたったの3mm縮んだだけでバンプラバーに接触し、それ以上の入力があると簡単にバンプタッチしてしまう訳です。
根本的な改善としては、バネレートの高い5kgf/mmくいらいのスプリングに交換するのが手っ取り早いです。
しかし、今回はスプリングの交換ではなく、プリロード調整(スプリングに圧を掛けて縮み側のストローク量を増やす)で対処してみました。
プリロードの調整方法
今回は、リアのみプリロード調整を行いました。
参考までに、ブリッツZZ-Rのリアのプリロード0の状態(スプリングが伸びきった状態)のデータを載せておきますね。
【86用の品番92467の自由長データ】
- フロント:150mm
- リア:200mm
このデータを基に、実際に現状の自由長を測ってみます。
今回は、御殿場にあるレンタルガレージエボピットさんにお邪魔して作業させて頂きました。
エボピットさんは、工具も借りれてお手伝いもしてもらえて、1日レンタルして税込1万円(1時間単位や半日でも可)で借りれるレンタルガレージです。
作業する前に、前後のフェンダーアーチの頂点から地面までの長さを測っておきます。
僕の86のデータは以下の通り。
フロント:左655mm、右650mm
リア:左656mm、右648mm

クイックジャッキで車体を持ち上げて作業に入りました。

持ち上げたら、リアタイヤを外します。

画像だと207mmくらいになっていますが、メジャーの位置がズレていたので実際は左右共に196mmでした。
自由長が200mmですので、すでに4mmプリロードが掛かっている状態でした。

測ったのは、アッパーマウントからスラストシートまでの長さです。
86の場合、リアのアッパーマウントがインナーカバーで隠れていて見にくいですので、測定時は上の方を良く見ながら測ってくださいね。(僕は何回か間違えました)

ここからがちょっと大変ですが、頑張ってスプリングシートを動かすのでロックシートを緩めます。
これがブレーキキャリパーが邪魔で、工具の稼働範囲がかなり制限されるんですよ。
CRCスプレーなどの潤滑剤を吹いてから作業した方が、緩みやすいと思います。
今回は10mm以上動かしますので、それ以上の隙間が空くように回しておきます。

スプリングシートの1か所に白いペンでマーキングしてから、右方向に回していきます。

1回転で約2mm上がります。
5回転で10mmですね。
マーキングを見ながら回転数を数えて、5回転したら止めます。

動かしたら長さを測って186mmになっていたら、ロックシートを50N・mのトルクで締め込みます。

左右共に186mmで固定します。
これでプリロードが、10mm増えたことになります。
元々4mm掛かっていたので、トータルで14mmのプリロードが掛かっていることになります。
これで縮み側のストローク量が40mmから54mmになり、伸び側のストローク量が60mmから46mmに変わりました。
こうすることで縮み側のストローク量が14mmも増えるので、バンプラバーに当たりにくくなります。
ただこのままジャッキを降ろしてしまうと、車高が14mm上がってしまいます。
そうならないように、今度はブラケットロックシートを緩めて、ロアブラケットを左回転で5回転させて全長を調整します。

緩める前に、ロアブラケットからスプリングシートのロックシートまでの距離を測っておきます。

ここもレンチの稼働範囲が制限されるので、頑張って回しましょう。
先ほど測った数字から14mm短くなる位置まで回します。
終わったらロックシートを70N・mのトルクで締め込みます。
タイヤを取り付け、ジャッキダウンしてからしばらく走らせてから前後の車高を測定します。

その結果、僕の車両の場合は、
フロント:左655mm⇒650mm、右650mm⇒650mm
リア:左656mm⇒656mm、右648mm⇒650mm
と、なぜかバランスが良くなりました。
まぁ、測定する場所によって多少の誤差はあるでしょうから、誤差の範囲だとは思いますが。
リアのプリロードを変えての感想

僕の86の減衰力は、フロントもリアも30段戻しでした。
しかし、この状態で走るとリアがコツコツと路面のギャップを拾って落ち着かなかったんです。
そこでリアの減衰力だけを、26段戻しまで上げてみました。
すると、これまでコツコツ跳ねていたのが収まって、とても走りやすくなりました。
プリロードを掛けたことでスプリングがちゃんと仕事をするようになったけど、その分跳ねる動きが出たんでしょうね。
それをショックの減衰力を上げたことで、上手く動きを抑えることが出来たんだろうと思います。
今のところ、街乗りでは底づきはありません。
ちなみに、フロントのプリロードは10mm掛かっている状態でした。

もちろん、
この数値が正解とは限りません。
人によっては固いと感じるかもしれませんし、走るステージによっては柔らかすぎると感じる方もいるでしょう。
僕もまだコレが正解とは思ってなくて、プリロードを20mm掛けたらもっと良くなるかもしれませんし、悪くなるかもしれない。
なので、これから色々と試してみようと思っています。
作業後にまだ高速道路を走っていないので、それも検証してみます。
またベストなセッティングが見つかったら、その時はご報告しますね。
それから作業する時は、なるべく2人いた方が楽だと思います。
記事中でもお話ししましたが、工具の可動範囲が制限されるためレンチが抜けたりするんですよ。
一人がレンチを押さえて一人が回すといった役割分担することで、スムーズに作業が進みます。
一人だとかなり苦労すると思います。
まとめ:プリロードで走りは変わる!

今回は86の底づき対策として、プリロード変更を行いました。
結果としては、なかなか良好で走りやすくなりました。
路面が悪いところだとちょっと固さを感じますが、舗装が良い道路ではストレスなく走ってくれます。
たった14mmの差ですが、この差は大きかったです。
やること自体は簡単なんですが、ブレーキキャリパーという障害物が邪魔で作業はやりにくいです。
自信がない方は、無理をせずショップにお願いした方が良いでしょう。
それでは良い86・BRZライフを!
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